2020年に、NVIDIAはARMを買収すると発表しました。馴染みのない方もいるかもしれませんが、ARMはQualcommやApple、Samsung、MediaTek、Huaweiといった多くの企業で使われているチップセットの設計を行う企業です。ARMを買収することで、本質的にNVIDIAがその技術を”制御”出来るようになり、同社の未来に向けて多くの可能性が開かれます。

しかし、NVIDIAによるARM買収計画には、他のテック企業からだけでなく、政府からも反対の声が上がっていました。Bloombergからの報告によると、同社は取引自体を取りやめる可能性があるようです。その記事では、NVIDIAがパートナー達に対して、この取引が締結することは期待できないと伝えた、と言われています。

また、現在ARMを保有しているSoftbankグループが、ARMを再上場させる計画をしていることも明らかになり、取引が失敗に終わる可能性や、もしくは既に失敗しSoftbankグループが代替案を検討している可能性を示しています。

NVIDIAもSoftbankグループも、今回の記事が正確かどうかについて触れていませんが、NVIDIAは次のような声明を出しています。「我々は、この取引がARMを加速させ、市場における競争と革新を後押しすることになるという見解を規制当局に提出しており、その考えを今後も持ち続けます。」

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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