セキュリティの欠陥と脆弱性はテックにつきものです。完全にそれが無いものを見つけるのは難しいでしょう。Appleにとって不運なことに(あるいは幸運なことに)、昨年登場した同社の新しいM1チップセットには、修正不可能な脆弱性が既にあるようです。

この脆弱性は開発者のHector Martin氏によって発見されましたが、Intelのプロセッサを悩ませていたSpectreの欠陥と同様に、これはハードウェアレベルの脆弱性であるため、修正が出来ないと言われています。つまり、Appleが全てのM1デバイスに対してリコールを行い、それを交換しない限り、それを修正するために出来ることは何も無いということです。

この脆弱性が悪用された場合、アプリがお互いに密かにデータを交換することが可能になり、OSに検知されずにそれが起きる可能性があります。ただし、Martin氏は、これは脆弱性であるが、心配する必要は無いと指摘しています。何故なら、少なくとも現時点で、この脆弱性が悪用されることは無さそうだからです。

そして、この脆弱性が発見されたことはAppleにとって良いことです。何故なら、今後それを修正することが出来るからです。同社が複数世代のApple Siliconチップセットを製造し、その5~6年後にこの問題を発見した場合とは対照的です。これがM1XまたはM2に間に合うように修正されるかどうかはわかりませんので、しばらく待つ必要がありそうです。

編集部が日本向けに翻訳編集したものです

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