Appleは、ユーザーのプライバシーの維持と保護にとても真剣に取り組んでいるようです。少し前に、そのアプリがどういった種類のデータをユーザーから取得するかを明記するよう開発者に求める、新しい要件をAppleは導入しました。これにより、ユーザーにとっての透明性が増し、情報に基づいた意思決定をするのに役立ちます。

Appleはそれをさらに強化しようとしているようで、アナリストのEric Seufert氏の報告によれば、無断でユーザー情報を収集するサードパーティ製のSDKを使用していることが判明した場合、AppleがそのアプリをApp Storeから排除していると言われています。これらのSDKは、基本的に「デバイスフィンガープリント」と呼ばれる手法を用いており、これによってデバイスのモデル名やIPアドレス、その他の識別可能な情報が記録されます。

通常これは、開発者がオーディエンスやユーザーをより良く理解するのを助けたり、パーソナライズされた広告を販売する為に利用されます。こういったトラッキングが違法ではない一方で、Appleはそれを取り締まりたいと考えているようです。特に、ユーザーが知らない間にそれが実行され、許可すら与えられないという場合は尚更です。

SDKの一つであるAdjust SDKが、ここでは問題に挙げられているようです。その開発者がAppleのガイドラインに準拠したSDKを使用していたなら、これは問題にはなりませんでしたが、現在のところそうするつもりは無さそうです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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