AppleのiPadは長い間モバイル通信に対応してきており、新しいiPhone 12シリーズでは5Gに対応しました。もしAppleが2021年の初めに、ハイエンドモデルのiPad ProにmmWave 5Gを導入しようとしていると知っても、それほど驚くことではないでしょう。少なくともDigiTimesはそう伝えています。
mmWave 5Gの違いについて疑問に思う人もいると思いますが、今の市場にはmmWave(ミリ波)とSub-6GHzという2種類の5G帯域が存在しています。前者は、少なくとも理論上は最速の5Gを提供することが可能で、後者は、それでも依然LTEよりは高速ですが、速度が劣ります。ただし、mmWaveは帯域が制限され、ポテンシャルを最大限に発揮するために通常は5Gの基地局とユーザーの距離が近い必要があります。
一方のSub-6GHzはより広い周波数帯をカバーするので、速度は遅くなりますが、より安定した通信が可能になると考えることが出来ます。もし都市部に住んでいるのであれば、mmWaveに接続するのはより簡単になるでしょうが、通信キャリアの選択にもよります。2021年のiPad ProがmmWave帯域の5Gに対応すると噂されていることから、とても高速な通信が可能になりますが、カバーされているエリアかどうかによっては、必ずしもそれほどの恩恵は受けられないかもしれません。
DigiTimesはこれらの噂に関して一貫した情報は持っていないので、あくまで噂として聞き流してもらいたいのですが、もし今すぐiPad Proが必要という場合でなければ、来年の将来性のある5Gモデルが登場するまで待つのが良い考えかもしれません。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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