Appleが先程行ったイベントで、同社は新しいiPhone 12シリーズをお披露目しました。AppleはiPhone 12シリーズで、iPhone 12 mini、iPhone 12、iPhone 12 Pro、そしてiPhone 12 Pro Maxという新しい4つのモデル発表したことから、どうやら噂は正しかったようです。

これは、これまで見た中でも最も種類の多いiPhoneのラインナップになっていますが、全ての人にそれぞれ適したiPhoneがあるべきなので、これは必ずしも悪いことではありません。

デザイン


デザインに関して、AppleはiPhone 5の様な旧機種のデザインに再帰しているようで、ここ最近の湾曲したエッジに対してフラットな側面になっており、これにより持ちやすくて手から滑り落ちにくくなっています。iPhone 12シリーズの全モデルで同じ様なデザインが採用されていますが、Proとそれ以外のモデルとの間にある違いの一つは、ProモデルはPVDコーティングされたステンレススチールバンドを備え、様々な仕上げのオプションが用意されていることです。

Appleは、iPhone 12シリーズ用にCorning社と共同開発した「Ceramic Shield」と呼ばれる新しいガラスカバーも発表しました。Appleによれば、このCeramic Shieldの画面は開発段階で液晶化というステップを追加しており、これによりディスプレイをクリアに保ちながら耐久性を改良することが出来ます。

Appleはこれは現在のマーケットに存在するどのスマートフォンのガラスよりも強靭だと謳っており、明らかに落下耐性が4倍向上していると言います。ただ、多くのYouTuberが既に準備しているであろう、落下テストの結果を伺う必要がありそうです。

ディスプレイはモデル毎に異なり、iPhone 12 miniは5.4インチ、iPhone 12とiPhone 12 Proには6.1インチ、そしてiPhone 12 Pro MaxにはAppleのiPhone史上最大の6.7インチディスプレイをそれぞれ搭載します。

パフォーマンスと接続性


内部的には、iPhone 12は、既にiPad Airと共に発表されたApple社製チップセット「A14 Bionic」を搭載します。これは5nmのプロセスルールで構築されており、効率を高めながらパフォーマンスを向上させるのに役立ちました。A14 Bionicは6コアのCPUを搭載しており、今存在しているどのスマートフォンのチップセットよりも50%高速だとAppleは主張しています。

また4コアの内蔵GPUは、Appleが誇る最速のモバイルGPUで、50%も高速化した処理能力により家庭用ゲーム機並の性能をスマートフォンに提供します。Appleは全機種に5Gを対応させており、同社はiPhone 12 miniは現行の5G対応スマートフォンの中でも最小機種になっていると自慢しています。

カメラ


カメラを見てみると、AppleはiPhone 12 miniとiPhone 12ではデュアルカメラの構成を採用しています。一方のiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxでは、iPhone 11のProモデルと似たようなトリプルカメラを採用していますが、いくつか違いがあります。

iPhone 12 Proでは、ワイドカメラモジュールにF1.6の7層レンズを採用しており、低照度でのパフォーマンスが27%改善されます。他には、120度のウルトラワイドカメラと54mmの望遠カメラという構成になっています。

iPhone 12 Pro Maxでは、47%大きいセンサーを備えたワイドカメラにより低照度での撮影が87%も改善されていると同社は謳っており、カメラのハードウェアは更に向上しています。望遠カメラは65mmの焦点距離と5倍光学ズームに対応し、より安定した撮影が可能になります。

とはいえ、AppleがiPhone 12 miniとiPhone 12のカメラを蔑ろにしているわけではありません。この2モデルは、A14 Bionicのおかげで機械学習を備えたデュアルカメラ設計となっています。これらは、AppleのDeep Fusionテクノロジーにも対応しているので、前面カメラだけでなく背面カメラで撮影した写真も改善されます。

価格と発売日


もしこの中のモデルに興味があるなら、iPhone 12とiPhone 12 Proがそれぞれ税別で85,800円と106,800円で10月16日から予約注文が開始されます。iPhone 12 miniとiPhone 12 Pro Maxは11月6日から予約注文が開始され、価格はそれぞれ税別で74,800円と117,800円からとなっています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら