もし、あなたが閲覧したウェブサイトの履歴が本人だけの秘密だと考えていたなら、それは間違いです。なぜなら、最近の投票で米国上院は司法当局に対して、事前に令状を取得する必要無くウェブ閲覧履歴へアクセスする許可に同意したからです。

この法案はプライバシーに大きく関わるため、一部の上院議員は反対し抵抗を行っていました。ご存知無い方もいると思いますが、この投票は米国愛国者法の改正に関するもので、正当な許可が無い限り、政府がインターネット閲覧情報や履歴を収集するのを禁止するという変更を求めての改正案でした。

しかし、反対していた議員の数人は姿を見せなかったと言われており、改正に賛成の投票はわずか一票となりました。改正を支持したRon Wyden上院議員はこう述べています。「ある人物のウェブ閲覧履歴へのアクセスを許可することは、その人物の思考を盗み見ることと殆ど同じことです。これ程の捜査を行うには絶対に令状を要求するべきです。」

残念ながら、改正案は十分な票を獲得出来なかったため、愛国者法は現在の形のままになると考えられます。Fight For The Futureの副代表を務めるEvan Greer氏はMotherboardに対してこう話しています。「愛国者法は完全に撤廃され、無くされるべきものです。それはここ100年の中でも最悪な法律の一つで、それが可能にする大衆監視によって救われた命がこれまであったのか、確かな証拠は一つもありません。」

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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