スマートフォンメーカーの多くは、自社の携帯電話で使用されているチップセット(SoC)をQualcommなどの企業に大きく依存しています。しかし、自社製のExynosチップセットを搭載したSamsungや、Kirinプロセッサを搭載したHuaweiなど、独立してチップを開発しているメーカーが競争力を持っていることもまた事実。そしてGoogleも、自分たちでチップセットの開発に興味を持っているようです。
過去数年間、Googleは自分たちでチップセットを独自開発すべく、同じくチップセットを独自開発しているAppleのエンジニアを雇い入れようとしている状況だと聞いていました。そしてロイターの新たなレポートによれば「gChip」、つまり自社開発のチップを推進するために、インドで新たなエンジニアの雇用を始めたようです。
グーグルはその人材募集に関するコメントを控えていますが、伝統的なチップセットメーカーのほとんどがインドで大きな存在感を持っているため、この動きに対して、それほど驚くべきことではないと指摘する人もいます。もちろん、グーグル自身がチップセットの独自開発に一定の成果をこれから残さないと、こうした取り組みが意味を成さないのもまた事実です。
同社はこれまでも、データセンター向けサーバーのセキュリティチップや、機械学習チップ、スマートフォンでもPixel用の画像処理チップを設計しています。これらを鑑みると、今回の新たな開発要員の確保は、メインのチップを他社に頼らず、自社でまかないたい、という動きは確かに理にかなっているかもしれませんね。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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