ハイエンドテレビ市場でLGは非常に順調に推移していますが、好調の理由はなんと言っても有機ELテレビ。LGの最新有機ELテレビ「LG SIGNATURE OLED TV R」シリーズの新モデル「65R9」は、巻けます。

Rは「Rollable」を表します。10年以上前から有機ELディスプレイはフレキシブル、あるいはロールできるものと予想されていましたが、あくまでそれは夢の世界の話、まだ未来の商品と思われてきました。しかしLGはついにそれを実現、LGがそこにたどり着くまでにさまざまな困難・課題に取り組んできたことは疑いようがありません。

テレビをクローズアップして確認したところ、約14秒でOLEDスクリーンを回転させたり広げたりするときに、OLEDスクリーンを支える柔軟なフレームがはっきりと見えました。詳しくはYouTubeを確認してもらいたいのですが、この技術がもたらす影響と可能性を過小評価すると痛い目に遭うかもしれません。

最初は、インテリアデザイン重視の非常に小さい”ニッチ”な市場でしか受け入れられないかもしれません。しかし、このテレビの最大の目的は、テレビを隠せるという本当の利点があります。

やがてこの手の技術は、非常に大きなディスプレイが現在のテレビ製品の何物よりも邪魔にならないように小さくできるのです。今回の製品は65インチモデルのみであり、将来像からすれば比較的小さい製品と言えますが、かなり気が早いものの、恐らく来年にはすぐに大型のテレビが登場するでしょう。天井から吊るす非常に大きなプロジェクタースクリーンに似たデザインを持つことも不可能ではありません。

この製品を最初に購入する人は、使用されていないときには目に見えないスクリーン付きのテレビを楽しむことができます。ただし、テレビベースはまったく見えないわけではないと言うのも当然ですが、LGは100WのDolby Atmosサウンドシステムを統合することで状況を最大限に利用しました。ブラシをかけられたアルミニウム基盤(デンマークのKvadratが設計)はとても素晴らしく見えますし、インテリアの一部に溶け込むことさえできるでしょう。

LGはまた、ディスプレイのごく一部だけ必要とするシーンも想定しており、テレビを部分的に展開することも当初から可能にしています。それは素晴らしいコンセプトであり、その成功はテレビが展開できる速さ、そしてこの機能が実際にどれほど実用的であるかにかかっています。

画質面では、LGのOLEDパネルと新しいAlpha 9 gen2画像プロセッサーというLGの最高の組み合わせを利用しています。私たちが見ている限りでは、巻ける有機ELディスプレイだからといって、画質になんらかの影響を及ぼしているとは見受けられませんでした。

CES2019から展望する2019年は、この巻ける有機ELテレビと、折りたたみ可能なディスプレイを搭載したスマートフォンが登場する有機ELディスプレイにとって素晴らしい”元年”となりました。だって、長年夢と思われてきた「巻ける」ことが、サイズを問わず実現できたのですから。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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