B DASH CAMP 2025 Spring in Sapporo が2025年5月21日〜23日に札幌市内で開催。
2011年の初回開催から22回目の節目を迎えたB DASH CAMP。オープニング・セッションである「スタートアップの成長はどこへ向かうのか(2025春編)」をいち早くレポート。
登壇者
佐藤 光紀(コミスマ)
武田 純人(野村證券)
宮澤 弦(LINEヤフー)
宮田 昇始(Nstock)
モデレーター:渡辺 洋行(B Dash Ventures)
佐藤 光紀(コミスマ)
今回のテーマにインターネットという文字が外れた。インターネットサービスの比率は明らかに下がってきている。
デジタル完結というよりは、フィジカル体験とインターネットのセットが必要。
あとは経営力を上げて、ロールアップしていくことが肝となります。
武田 純人(野村證券)
上場維持基準が変わり、時価総額100億円に満たないグロース市場に7割が入って来ている。ここが変わらないといけない。期待値とは何か?
バリューションの観点で表すと スピード変化率か持続性の角度なのか?スピード変化は良いが、持続性の部分でいくと、上場後の維持が最も大切になる。
その中で、成長戦略に関してM&Aがカジュアルに話されている事に怖さも感じている。
M&Aは手段にしか過ぎず、スピードも上がるかもしれないが、失敗のリスクも上がる。その中で、新たな上場維持機銃100億円ということには、ポジティブに捉えている。
宮澤 弦(LINEヤフー)
100億円を維持や、そもそも上場を維持するのは大変だが、企業はいくらでも生まれ変われる。この5年で出てきた銘柄を見てみると、AI×カテゴリーに並んでいる。今後2030年には、掛け合わせた事業と新たなカテゴリーが出てくるのだと思う。
そういたった会社をどのように作っていくのか?日本で今、生まれた会社や、今後出てくる会社が、AIなどと掛け合わせた形で強みを持っていくことで世界への近道にもなるはずです。
宮田 昇始(Nstock)
近年、伸びているスタートアップはいるかと聞かれることがあるが、パッと出てこないのが現実。
スタートアップはデカコーンを目指せるのか?の問いに分からない。という答えもある。しかし、一社突き抜ける会社が出てくると、目指せる指標が出来上がり、マインドも変わる。
いち早くデカコーンとなる会社が出てきて欲しいと同時に、その役割も私たちも担いたいと考えています。
インターネット時代も変化し戦略よりもやる力が必要だ
トークセッション全体を通じて、パネリストたちは企業成長のためにフィジカルとデジタルの融合が必要であるとの一致した見解を示しました。特に、持続的な成長のためには、迅速な変化だけでなく、安定した運営と戦略実行が重要であると強調されました。また、M&Aにおけるリスクマネジメントや成長戦略の再評価が求められるという意見も多く、参加者にとって非常に有意義なインサイトが提供されました。
最後に、参加者全員が新たなビジネスモデルの創出やICTの活用、そしてスタートアップの未来に対する希望を持ち続けることが、今後の日本経済の活性化につながるという共通の意識を持つことができました。