カリフォルニアを拠点とする新興企業アストロラボは、クリエイティブ・エージェンシーのグループ・オブ・ヒューマンズと協力し、月面の広告機会を開拓しようとしている。
アストロラボは、2026年までに月面に探査車「フレックス」を配備する計画で、車体の外装に広告用のスペースをブランドに提供することを目指している。この構想では、電気通信、建設、芸術などさまざまな分野からの参加を募っている。Group of Humansは、「月面憲章」を導入し、参加条件として、ブランドが地球上の生活を向上させることにコミットすることを求めている。
スペースX、初のフレックスローバーを月へ輸送
月面移動とペイロード輸送のために設計されたアストロラボのフレックス・ローバーが、月の状況をシミュレートした地球の砂漠地帯でのテスト走行を成功させた。イーロン・マスク率いるスペースX社は、2026年に人類を月面に帰還させるというNASAの計画に合わせ、最初のフレックス探査機を月に輸送する予定だ。
商業ベンチャーにとどまらず、NASAのアルテミス・プログラムは、10年後までに恒久的な月面基地を計画し、持続可能な月面プレゼンスを確立することを目指している。Group of Humansのウェブサイトでは、この先駆的な広告活動への参加に関心のある企業を積極的に募集しており、科学、文化、文明に変革をもたらす飛躍であるとしている。
NASAは、ハビタットの建設と深宇宙輸送機のテストを目的とした月探査を含む段階的なアプローチを想定しており、2030年代までには火星系への有人探査、そして最終的には火星表面への探査を行う。