肉眼で見えるサイズの単一細胞のバクテリアに遭遇するという、非常に珍しいことが起きているようです。それは、生物学者のJean Merrie Volland氏が、20mmという巨大な細菌種を発見したという出来事です。(上部に掲載されている画像はPierre Yves Pascal氏が撮影したマングローブの写真とSusan Brand氏/Berkeley Labのイラストを組み合わせたイメージ画像です。)
グアドループ由来のこれらのバクテリアは、以前にも別の研究者によって発見されていたことが判明しました。グアドループは、プエルトリコからそう遠く無い場所に位置する、フランスの地方行政区画です。当然のことながら、そのような巨大バクテリアは熱帯地域で繁殖し、移動してきたようです。
こんなに大きな単細胞生物を見つけることは想像出来ないように思えますが、それには訳があります。このバクテリアは硫黄を食べますが、それが発見されたマングローブでは大量の硫黄が生成されるため、特大のサイズに成長したということです。この1種は「Thiomargarita Magnifica」と呼ばれています。加えて、このサイズのバクテリアには天敵が存在しません。
科学者たちは、そこにはさらに大きなバクテリアが存在する可能性があると考えています。この特定種は科学的に興味深いものですが、幸いなことに、人体に害はありません。ピンセットで捕まえる事が出来るバクテリア、という自然界では奇妙な例外的な存在です。マングローブ周辺を泳ぐことがあれば、それを見つけることが出来るかもしれません。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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