多くの小さなドローンはマルチコプターのデザインで、電気で駆動するエンジンで垂直離着陸でき、空中にとどまったりできます。

このアプローチの有利な点はどこでも離着陸ができ、小回りの効く飛行ができるということです。一方で、この飛び方はエネルギーをたくさん消費するため、連続飛行可能時間はかなり短くなってしまいます。

THIRDEYEが開発した「JI-HO」というドローンは、垂直離着陸を可能としながら、飛行機のような翼を持つため長時間の飛行もできるといいます。時速約56kmで120分間飛び続けられるとのことです。

この速度と飛行時間が意味するのは、広範囲な空をカバーできるということ。同社は、このためこのドローンは空からの調査に向いているとしています。ドローンの腹部にはカメラを下向きに設置可能です。

CES 2020ではソニーのα7が備えられていました。おそらくさまざまなタイプのカメラが利用できると思われますが、互換リストは今のところありません。

飛行機のような翼を持つドローンというと2016年にはParrotのDiscoがありましたが、JI-HOの方がプロフェッショナルユースといえそうです。

比較してみると、Discoの機種にはメインカメラがありますが、JI-HOにはありません。その代わり、GoProのようなカメラをマウントするようなオプションがあるのかもしれません。同社の公式動画でその様子を確認できます。

JI-HOの重量は3kgほど。基本的にはあらかじめ決められた飛行経路を飛ぶことを考えられているようですが、マニュアル操作もできます。

同社は、同社製地上コントロールステーションを使えばLTE接続がなくても、スマートフォンやタブレットをコントローラーにできるとしています。

価格について同社は明言していませんが、競合の価格帯を考えると4000ドル強くらいになるのではないでしょうか。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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