タイトルを見て頭がこんがらかった人は少なくないはずです。あのソニーが、Googleのプラットフォームを使っているテレビで、あのAppleの規格をサポートするって言ってるんですから。

CES2019にAppleは参加していませんが、さすがというべきか存在感を発揮しているApple。Samsungが直前にiTunesコンテンツの再生とAirPlay 2のサポートを発表しており、他メーカーも対応を表明しています。The Vergeの記事によればその中に、日本のソニーも含まれているのです。

AirPlay 2はGoogleのChromecast機能みたいなもので、AppleユーザーにとってみればAirPlay 2の方が優れてると言いたくなるようなストリーミング再生機能です。これまではApple純正製品ばかりしか利用できない素晴らしい機能でしたが、今回のCES2019で対応製品が急拡大したことで、かなり有用性が増したことでしょう。

さらに、HomeKitについては、機器をiOSデバイスから操作できるようになるため、専用アプリを入れずとも、iPhoneからテレビの操作が容易になります。まあ、ソニーのテレビはAndroid TVですから、iPhoneでAndroidを操作する、また意味がわからないことになるわけですが。

ソニーは、これらの機能をZ9GシリーズとA9Gシリーズ、X950Gシリーズから提供します。ソニーとAppleの不思議な関係性からすれば、この発表は驚きとも言えますが、Appleがさまざまなメーカーと協業する姿勢を打ち出してきた一環で見れば、ソニー側も特に拒むことなく、むしろ拡販のチャンスと捉えて受け入れた、といったところでしょうか。

Appleは過去にテレビへの参入を模索していると噂されていた時代がありました。もう何年も前のことであり、実際現在に至るまで製品は発売されていません。しかし、今回の一連の協業、ソニーやSamsung、LGなどとの取り組みを見てわかるように、テレビ製品を出さずとも、Appleの影響下にテレビ製品を置ける、そんな未来図をAppleは描けたのではないでしょうか。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら