AppleのiPhoneを製造している下請けメーカーがFoxconnであることは有名です。この中国の電機メーカーはこれまで、米中貿易戦争の影響をあまり受けてきませんでしたが、今後どう転ぶかはまだまだ不透明です。そのため、FoxconnはiPhoneの製造を中国以外に移す検討を始めたようです。

ロイター通信によれば、Foxconnはベトナムに新たな工場を設立し、タイも含めて貿易戦争の影響から身を守るための一種の保護地域として考えているようです。実際、Vietnam Investment Reviewの報告によれば、FoxconnはHanoi Piople’s Committeeとともに、ベトナムにおけるiPhone製造工場の開設に向けた取り組みを進めているようです。

そして、Vietnam Chamber of Commerce and IndustryのトップであるVu Tien Loc氏は、ロイター通信に対して、Foxconnと工場の開設の可能性について話し合っていることを認めています。ただ、Foxconnはこの件に対してコメントしていません。現地報道と担当者によるコメントが実際に出てきていることは、ある程度信憑性があるもの、と思って良いのでしょう。

もちろん、工場設立に合意したとしても、工場が実際に可動するまで一夜でできるはずもなく、また数十億ドル単位の投資も必要となるでしょう。特に、Appleが設ける厳しいiPhoneの製造基準をクリアできるかどうかも、一つの課題となるはずです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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