VR市場で一定の地位を保つHTCですが、サンフランシスコでエンタープライズ向け「HTC VIVE Focus」を発表しました

HTC VIVE Focusは、Qualcommのスマートフォン向けチップセット「Snapdragon 835」を採用したモバイルVRヘッドセットです。2017年2月に提供を開始したやや古いチップセットではありますが、HTCは安定性を求めた、といったところでしょうか。VRの鍵となるディスプレイには、デュアル3K AMOLEDディスプレイを採用しています。

HTC VIVE Focusの特長は、やはりモバイルVRヘッドセットである点。通常のHTC VIVEはPC接続が前提ですからケーブルが邪魔になるものの、モバイル機器化したHTC VIVEは同じ空間で最大20名の共同作業が可能になります。出張などでも使えるかもしれませんね。

同時にHTCは、VIVE Syncアプリもリリース。仮想空間上で最大20名が共同作業できる仮想会議場を用意し、VR空間における共創を目指す、と言ったところでしょう。すでにフォルクスワーゲンなどがシミューレーション/トレーニングで試験を初めているようです。ほかにも、医療トレーニングアプリなどがあるようです。

また、HTC VIVEとして「Vive VR Platform SDK」もアップデートを発表しました。このアップデートでは、エンタープライズ用途における問題を改善したほか、細かい調整・改善が加えられています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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