Galaxy S10は、ディスプレイ上の指紋認証と顔認証によるスマホロックの開錠機能を用意しており、虹彩認証は排除されています。指紋認証よりも顔認証派の人にとっては、Galaxy S10の顔認証機能は、使わないほうが良いかもしれません。

これは、ドイツメディアのmobiFlip.deがTwitterに投稿したもので、Galaxy S10の顔のロック開錠機能が写真によって開錠されてしまったビデオによって明らかとなりました。公平を期すためにあらかじめ伝えると、Samsungは製品発表時に顔認識機能についてあまり言及しておらず、まだ開発途上の初期バージョンという可能性があります。さらに言えば、その顔認識機能が指紋スキャナーと同じくらい安全に設計している、といった宣伝もしていません。

もし彼らが、より高精度に顔認証に取り組むつもりがあるのであれば、Appleが「TrueDepthシステム」のために、ディスプレイ上部にセンサー群をノッチを配してまで用意したのと同じことをするはずです。実は、昨年フォーブスが実施したテストでも同様の結果が得られています。そのため、Samsungはユーザーに対して、PINや指紋によるロックと比較して安全ではないと警告しているのです。

だからといって、Galaxy S10を買わない理由にするのは性急過ぎます。というのも、Galaxy S10は、一般的に使用されている光学式指紋スキャナーよりも安全とされる、Qualcommの超音波ディスプレイ内指紋技術を使用しているためです。

通常の光学式スキャナは、あなたの指紋の写真や人工の指紋のようなものを使ってロックを突破する可能性があります。もちろん、その事自体が簡単なプロセスではないものの、有効な手立てという認識は必要かもしれません。将来的には、Samsungが「より堅牢な顔認識技術」を導入する可能性があるものの、それまではAppleのFace IDが依然として一番堅牢な顔認証システムであるように思われます。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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